7月から参加していた県立芸大付属研究所主催の『琉球藍の建て方、染色方を学ぶ』という講座。
講座は先月いっぱいで終了しましたが、藍建てした液がまだまだ染められるので、先週、今週と糸染めに行って来ました。
いつもは名護のオーシッタイの山藍工房さんの泥藍を使っていますが、今回の講座の講師は、本部にある「藍ぬ葉農場」の池原さん。「藍ぬ葉農場」の泥藍は、石灰分が少なくPHも低め。発酵してもブクブクと藍の華がたつこともありませんが、液はきれいな緑色でよく染まります。
講座は、琉球藍の歴史から栽培や生産の現状、泥藍作り、藍建ての方法、染色法と幅広く、特に藍建ての方法は、今までやっていたやり方と違うところも多く、とても勉強になりました。
例えば藍建てのとき、木灰液を入れたり、酸化するのであまり空気を入れないように撹拌するなど、今まで何年もやっていたやり方を覆すようなお話もあり、ちょっと戸惑いも感じました。
また栄養分として、水あめではなく米ぬかや糖蜜、お酒も泡盛より糖分が多い日本酒が効果的など、なるほど~と思うことや、糸の染め方も芭蕉布会館で習ったやり方とは違う、目からウロコのような気付きや発見もありました。
藍建て、うまくいくときもあれば、なかなか建たずにきれいに染められないときもある。
でも今回、泥藍は生産者、また土壌や気候によっても違うこと。やり方は一つではないし、また絶対でもないということを知り、うまくいかないときでも、還元と発酵のしくみを理解していたら臨機応変に対応していくことができる。そのことを学んだことが一番の大きな収穫でした。
まだまだ”藍修行”の道は続く・・。