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工房風苧 芭蕉布日和

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喜如嘉の芭蕉布『平良敏子 白寿記念作品展』

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先週末、平良敏子先生の『白寿記念作品展』に行って来ました。
白寿記念なので、作品は99点。圧巻でした。

白地に絣という昔ながらの芭蕉布に加えて、フクギや茜などで染めた赤や黄色、緑など、カラフルな色ものも多く、今までの芭蕉布のイメージとはかなり違う斬新なものもありました。絣も大柄でモダンな印象。確かに帯として締めたとき、白地のものより映え、都会的でおしゃれなのかも知れない。これが現代の芭蕉布なのかなとも思ったけれど、やはり私は白地の細かい絣の昔ながらの芭蕉布が好き。あの白地の透け感の美しさこそが芭蕉布の真髄だと思うから。色ものが多かったせいか、逆にシンプルな白地の美しさが際立っていました。

県内の方はもちろん、県外からも、たくさんの方が見にいらしていました。
私も芭蕉布に携わって20数年。こんなにたくさんの芭蕉布を見たのは初めてです。
このたくさんの布たちが、芭蕉布を生み出した先人たちや、作り続けてきた地域の先輩たちへの尊敬と感謝の念、そして敏子先生に指導を受けることができたことが、どんなに幸せなことだったか、あらためて気付かせてくれました。

いろいろ大変なことも多いけれど、この気持ちを忘れずに、これからも私なりの芭蕉布を作り続けたいと思います。

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(教え子有志でお祝いにお花を持って行きましたが、識名園は世界遺産のためか園内持込み禁止で、入口に置かせていただきました。)

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(私たち教え子が細々とでも続けているのが、何よりもうれしいとのこと。がんばります!!)

















# by fusamarumaru | 2019-03-25 17:39 | 思うこと | Comments(0)

第16回『いぎみてぃぐま』参加します!!

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毎年恒例、大宜味工芸展『いぎみてぃぐま』今年も参加します!!
今年はバッグ、名刺入れなど、小物を中心に出品します。
現在、絶賛製作中。
どうぞご覧ください。

大宜味工芸展『いぎみてぃぐま』
4月5日(金)6日(土)7日(日)
午前10時〜午後6時(最終日は午後5時まで)
会場:大宜味村農村環境改善センター

ターブク(田んぼ)一面紫に染める”オクラレルカ”もぼちぼち咲き始めています。















# by fusamarumaru | 2019-03-25 17:15 | お知らせ | Comments(0)

芭蕉糸作りワークショップのお知らせ

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20余りある芭蕉布の工程の中で、最も大切な「肝」とも言える糸作り(苧績み)の体験ワークショップを行います!

芭蕉布ってどんなふうにしてできるの?

糸から作るの?

染料は何で染めるの?

織り上がるまでどのくらいかかるの?

・・などなど、芭蕉布にまつわるお話もしながら、糸を作ります。

どうぞ、お気軽にご参加ください!


日時: 3月2日(土)13:30〜15:30

場所: 大宜味村喜如嘉公民館

参加費:2500円(糸持ち帰りできます)

定員: 5名 *要予約

持ち物:90×40~50(cm)くらいの黒か紺の布、40×40×深さ10(cm)くらいの籠(ない場合は ご相談ください)


お問い合わせ・お申し込み:

お名前、連絡先、を明記の上、fusamaru3535@gmail.com  

工房 風苧 まで。

(又は、このブログのコメント欄に非公開でコメント入れてください。) 


          **********

尚、このワークショップは、『豆取祭(マーミフェスタ)de 喜如嘉』というイベントの一環として行われます。

『豆取祭(マーミフェスタ)de 喜如嘉』とは?

那覇市首里繁多川で定期的に行われている在来大豆オーヒグーをテーマとした、地域と繋がるイベント『豆取祭』(伝統的な豆腐作りや工芸やパン、お菓子、無農薬野菜、飲食の出店など)が、大宜味村喜如嘉へ出張開催します。

詳細はまた後ほど。









# by fusamarumaru | 2019-02-11 21:55 | お知らせ | Comments(0)

今年もありがとうございました!!

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苧引きした苧を見ると、気持ちがすっと引き締まります。
工房に引き立ての苧を下げておくと、工房の空気も浄化されるようで、何となく気持ちいい。
そんなとき、芭蕉布の仕事に携わっている幸せを感じます。
ああ、いい仕事だなぁって。
お金にはなかなかならないけれど(笑)。

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ここ数年時の経つのが加速度的に早くなり、春夏秋冬・・常に仕事や雑事におわれ、あまり季節を感じる暇もないまま、また1年が終わろうとしています。

今年は母の手術や入院、また父の七回忌などで実家に帰ることが多く、あまり仕事に集中できず、制作もだいぶ遅れてしまいました。この年になると親の介護や病気などいろいろありますが、あらためて、沖縄と東京、やはり遠いなあと実感する1年でした。

来年も親のこと、家族のこと、何があるかわかりませんが、心配してもどうなるものでもないし、なるようにしかならないと半ば開き直っています。それでも母には「90まで元気でいてね」と励ましつつ、できれば制作に100%集中できる年になるよう祈っています。

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みなさま、今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

・・・・・
そして、もうひとつ。
来年は、ブログもう少し更新できるようがんばりま〜す!

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# by fusamarumaru | 2018-12-31 15:48 | 思うこと | Comments(0)

紺地(くんじ)はつらいよ。

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紺地(くんじ)織ってます。
糸作りから約2年。やっと機に上げることができました。

実は芭蕉会館でも、紺地の着尺を織ったのは2回だけ。
そのときは織りだけだったけれど、藍で染めた糸は切れやすく、また白地のときのように緯糸を湿らすとにじみやすい。湿らさないと打ち込みもしにくく、ムラも目立ちやすい。だから機全体に湿気を持たせ、白地のときよりも何倍も気を使って、とても慎重にゆっくり織ったのを覚えています。

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そんな織りだけでも大変な紺地、今回はさらに糸作りから始まったので、経緯絣結び、藍染め、製経、巻き取り・・と本当に長い時間がかかってしまいました。着尺一反分の染め糸作りに想像以上に手間取ったり(まさに気が遠くなるような時間。苦しかった!)、藍が思ったように染まらず何回か染め直したり、均一に伸ばしたはずの絣糸のテンションが合わず、巻き取りのときに苦労したり、整経のときに糸が切れ、道(糸の道)が通らなくなったり・・今思えば、全ての工程において何らかの問題が発生しました。

私の力不足と言えばそれまでですが、あらためて紺地の着尺を制作する大変さを思い知りました。でもその過程で考えたり、工夫したり、学ぶことも多く、これからの制作のヒントになるようなこともいくつか見つけることができました。

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(染め上がった後、糸に巻いていた”ウバサガラ=芭蕉の繊維にならない部分”とビニールテープを足の指に挟んで外す。これが結構大変。芭蕉布会館にいた頃は、4〜5人でいっせいに外していたけれど、誰もいないので一人で。乾くと外しにくくなり糸が切れりするので、大急ぎで。)

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(絣結びのときに防染のため糸に巻くウバサガラ。染め上がった後、絣を外すと両端が藍で染まりかわいい)

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まだまだ織りの苦労は続きます。
1日20cm しか進まなくても、焦らず丁寧に織り続ければ、ず終わりはくると信じて。

その日を楽しみにがんばります!!

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             (そうだワン!!)
















# by fusamarumaru | 2018-12-05 08:58 | 制作工程 | Comments(0)