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工房風苧 芭蕉布日和

kouboufuu.exblog.jp

『手仕事と工芸をめぐる大人の沖縄』と雑誌『nid』に掲載されました!

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雑貨スタイリストの小澤典代さんが、独自の視点で沖縄の手仕事の現場を訪ね歩いた物語。『手仕事と工芸をめぐる大人の沖縄』に、工房風苧も掲載していただきました。

その名の通り、ガイドブックというより、一人一人の作家さんのものつくりとの出会いや考え方、人となりまで感じらるとても中身の濃い内容です。亡くなられたお母さまとのエピソードを通じて語られる芭蕉布の物語もとても味わい深いものでした。
お友達の作家さんも
紹介されています。そして、うれしいことに我が大宜味村から、大宜味村陶器事業共同組合(4つの工房からなる登り窯)、シーサー作家の大海陽一さんも紹介されています。

ぜひご覧ください。

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そしてもう一つ、先週発売された『nid』という雑誌の中の「沖縄で頑張る女性作家たち」という特集ページにも掲載していただきました。

nid(ニド)とは、ニッポンのイイトコドリを楽しもうという意味。
この”イイトコドリ”という言葉、最近ちょっと敏感になっています。というのも、今高江や辺野古の問題で沖縄はかなりひどい状況なのですが、それには全く目を向けず、自然とか食べ物とか音楽とか良い部分だけをつまみ喰いする報道やテレビ番組、観光客たちが目につきます。まさに”イイトコドリ”。
そういう場面に遭遇するたびに、沖縄を好きなら、沖縄に思いを寄せるのなら、お願いだから、イイトコだけじゃなく負の部分にも目を向けて、そして一緒に考えて、と心の底から思います。

もちろん、この雑誌のタイトルは、日本のまだあまり知られていない良いところを探していこうという、とても前向きで真摯な意味合いがあり、そういう”イイトコドリ”は、私も大歓迎なのですが・・。
すみません。ちょっと愚痴です。

取材にいらした編集のご夫婦は、工芸や芭蕉布に関する知識も深く、私の伝えたかったことをきちんと文章にしてくださっています。感謝です。

ぜひ合わせてご覧ください。















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# by fusamarumaru | 2017-02-25 15:47 | お知らせ | Comments(5)

キキのこと。

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先月末、我が家の愛犬キキが天国に旅立っていきました。
16歳だったから人間の歳に換算したら80歳くらい。犬にしては長生き。大往生だね、とみんなには言われれるけれど、やっぱり悲しい。とても悲しい。
2週間たった今でも、あの最後の数日間を思い出すと涙が出ます。

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数年前から毛が白くなったり、1日中寝てばかりいたり、しっぽをあまり振らなくなったり、白内障で瞳が白く濁ってきたり(私は手術して治ったけど・・)、老化現象かなと思う症状はいろいろあったけれど、それでもごはんはよく食べるし、散歩も喜んで行くし、まだまだ大丈夫かなと漠然と思っていました。

でも昨年末頃から、散歩のときに足元がふらついたり、白内障とは別の傷が目にでき、目やにがひどくなったり、食欲もあまりなくなったり、あきらかにただの老化現象とは思えない症状がいくつか出てきました。年明けに病院に連れていき、栄養剤や抗生剤を飲ませたら、いっときは持ち直したけれど、1月半ばくらいから、再びごはんもほとんど食べなくなり、歩くのもおぼつかなくなってきました。
でも少し調子の良いときは、ふらふらした足で庭を歩いたりはしていたので、まだ大丈夫、意外とこのまま長生きするかも・・と根拠のない楽天的な思いもありました。でもそんな願いも空しく、やはりだんだんと歩けなくなり寝ていることが多くなりました。

それでも本能なのか、おしっことウンチのときは、もう立ち上がるのも大変な状態だったけれど、必死に外に行こうとする。でも踏ん張れないからすぐに転んでしまうので、見かねて夫が抱っこして外に連れていき、身体を支えておしっこをさせたこともありました。

またいつも元気のないときでも、「散歩にいくよ」とリードを出してくると、うれしそうにしっぽをふっていたので、少しでも気力を取り戻してくれればと、リードを寝ているキキの首輪につないで、「キキ、散歩に行くよ」と声をかけたけれど、やはり起き上がってくることはなく、その姿を見たときは、あんなに散歩が好きだったのに、もう二度と行くこともないんだなと涙が止まりませんでした。

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(亡くなる数日前のキキ。必死に踏ん張って立ってます)

犬も人間と同じ。こうやって一つ一つ、今までできていたことができなくなり、命が終わっていく。

最後は息が上がって、ハアハアと苦しそうだったので、「キキ、キキ」と呼びかけながら、少しでも楽になるようにと、二人でずっと身体をさすっていましたが、そんな願いも叶わず、息を引き取る瞬間まで苦しそうだったので、本当にかわいそうでした。それでも、せめてもの救いは夫婦二人でちゃんと看取ることができたこと。

もっと遊んであげればよかった。もっと散歩に連れていってあげればよかった。もっと海に一緒に行けばよかった。もっと美味しいものを食べさせてあげればよかった・・
仕事忙しいからと放ったらかしにしていたときもあったな。
もちろん楽しい思い出もたくさんあるけれど、今思うと後悔することの方が多いです。ごめんね。
そして、一緒に過ごした日々は、本当にかけがえのない時間だったんだと心から実感する毎日です。

ありがとう、キキ。
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 (手前はキキの子供ジジ。お母さんがいなくなってさびしそう)













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# by fusamarumaru | 2017-02-12 15:21 | 日々の生活 | Comments(2)

苧引きのお供は、再放送の刑事ドラマ?

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先週は今年初の苧倒しをしました。
毎回倒す苧は20本くらいを目処にしていますが、今回はちょっと欲張って25本(しかも太い!)倒したので、苧引きにかなり時間がかかってしまいました。

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苧引きは1日中座りっぱなしで、力を入れて引くので、腰と肩がパンパンに張り結構きついです。
そんな苧引きの楽しみはテレビを見ること。「何だ、そんなこと?」と思うかも知れませんが、つらい苧引きのときは、ラジオや音楽より、もう少し俗っぽいお気楽なバラエティやワイドショー、再放送のドラマなどの方が気が紛れます。

サスペンスドラマなどは、誰が犯人か私なりに推理しながら見るのですが、見ている途中に、「ん?これ確かこの人犯人だったはず・・」と思うことがあります。普段こういうドラマはほとんど見ないので不思議に思ってよく記憶を辿ってみると、昨年の苧引きのときだったりすることもしばしば。こういうドラマ、沖縄では毎年繰り返し再放送されているのですね。びっくりです。

先週は、今まで一度も見たことなかった沢口靖子主演の人気刑事ドラマ「科捜研の女」を1日2本立て、2日見たから計4本も一気に見てしまいました。ふ〜。沢口靖子演じる榊マリコ研究員は、さながら科捜研の”女右京”(水谷豊主演の人気ドラマ「相棒」みなさん、ご存知ですよね。)という感じで、無駄な場面がほとんどなくスピーディで結構面白かったです。それにしても、科捜研の研究員が、捜査一課の刑事と一緒に、ここまで捜査現場に出ていくなんて普通はありえないよね、とは思いますが(笑)・・。

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3月末まで続く苧引き。さて次回はどんなドラマに出会えるかな。楽しみです。




















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# by fusamarumaru | 2017-01-26 19:46 | 制作工程 | Comments(0)

今年もありがとうございました!


早いもので、今年もあと3日。
年を取ると月日の経つのはどんどん早くなると言いますが、一昨年よりは昨年、そして昨年よりは今年、確実に早くなっています。このペースでいくと、2017年、来年はどれだけ早くなるのか・・恐ろしいです。
でもその恐ろしさ?に抗い、来年もできる限り充実した実りある年にしたいものです。

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そして、今年の締めはこんなうれしい写真で。

先月初め、やっとお客様にお渡しすることができた暖簾。
早速こんなふうに使ってますよ〜と写真を送ってくださいました。
和室の入り口。畳の凜とした佇まいと、障子から入ってくるやわらかな光が、布の美しい透け感を醸し出しています。
この透け感、何年だっても見とれてしまいます。これぞ、芭蕉布の魅力です。

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お客様から、自然や生き物などを入れてほしいというご注文だったので、喜如嘉の海をモチーフに、海の上にはカモメが舞い、波間にはスイスイと魚が気持ち良さそうに泳いでいる。そんな心地よい風が吹きわたるような風景を絣柄で表現しました。
魚もカモメも初めての柄だったので、絣結びも織りも苦労しましたが、水平線や空の広がりまで感じられるようなデザインに仕上がりました。いかがでしょうか。

本年もブログを読んでいただきありがとうございました。
来年も今回の絣のように新しいものにも積極的に挑戦し、良い作品を生み出していきたいと思っています。
・・そしてブログの更新ももっとできるようがんばりま〜す!


















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# by fusamarumaru | 2016-12-28 22:44 | 作品 | Comments(1)

見・え・る・ヨロコビ。

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私事ですが、先月白内障の手術をしました。
え、もう?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、最近40代〜50代くらいの比較的若い世代でも白内障は増えているとのこと。確かに同世代くらいの友人知人、何人かに聞いてみると、手術したよーという人が数名いました。昔に比べたらパソコンやスマホで普段から目を酷使しているし、沖縄は紫外線が強いので、他の地域よりなる確率は高いそうです。

私は元々ど近眼ですが、数年前からメガネをしてもぼやける、空港や駅の表示が見えにくい、夜の運転がまぶしい・・など、様々な症状が出てきて、何か変だなと思い眼科に行くと、白内障と診断されました。しばらくは進行止めの薬で何とかしのいできましたが、だんだん布の補正がしんどくなり、夜の運転もぼやけて怖くなったので、思い切って手術をすることにしました。

昔はギリギリ見えなくなるまで手術はしなかったそうですが、今はそれぞれのライフスタイルに合わせて、不便だなと感じたときに手術をしていいとのこと。手術自体も日帰りで20分くらいで終わる。また目の中に入れる眼内レンズに度も入れられるので、視力もよくなるとか。どのくらい良くなるかは、個人差があるのでわからないけど、手術前先生に、もしかしたらメガネがいらなくなるかも・・と言われました。実際手術をした知人(私と同じ、かなりのど近眼!)に聞いてみたら、手術後本当にメガネがいらなくなり、仕事もとてもやりやすくなったそうです。
もちろん目にメスを入れ、人工のレンズを入れるわけだから不安もあります。でも視力が良くなるというワクワク感もあり、手術の日までは不安と期待がいったり来たりで、落ち着きませんでした。

そして、いよいよ当日。やはり手術当日は緊張して、血圧も高く、不安になりましたが、看護師さんにいただいたた血圧を下げる薬と精神安定剤を飲んだら、胸のドキドキも収まり、リラックスして手術にのぞむことができました。
手術は部分麻酔なので、意識はもちろんはっきりしています。手術中、ずっと赤や黄色、紫、緑など、いろいろな色の光がキラキラ光っていて、きれいだなあとぼんやり見ていました。「はい、終わりましたよ」と先生の声がして、目の上に被せていたシート?のようなものを取られたら、一瞬天井のライトがくっきりはっきり見えました。あ、見える・・!と思う間もなく、眼帯を被せられてしまったのですが・・。

そして翌日、病院で眼帯を外したときの驚きと言ったら・・。見・え・る!!
今までメガネをしなければ見えなかった景色が、裸眼で、くっきりはっきり見える!
視力検査をしたら、今まで一番上の文字0、1が見えるか見えないかだったのに、何と1,2まで見えるじゃないですか!すご〜い!びっくりです。中学校時代以来の裸眼生活も夢じゃない?
ただ実際は、眼内レンズのビントを遠くに合わせたので、近くは見えません。つまり老眼は矯正できていないということ。(最近は遠くも近くも見える多焦点レンズもあるりますが、誰にでも合うわけではなく、また保険がきかず、とても高いそうです。)まあ、今までも仕事のときや本を読むときなどは老眼鏡を使っていたので、これは今まで通り。でも老眼の度はだいぶ軽くなったようです。

術後1ヶ月。経過は良好です。まだ目薬は欠かせませんが、この見え方にもだいぶ慣れてきたので、今週くらいから、ぼちぼち仕事を始めています。確かに以前より、苧績みの糸も、絣の合わせもよく見えるようです。視力が安定するまで、あと1〜2ヶ月くらいかかるそうですが、取り敢えず、私に取ってはまた新たなスタート。

心機一転、仕事も日々の暮らしも、また新鮮な気持ちで臨みたいです。がんばりま〜す。


















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# by fusamarumaru | 2016-11-07 16:40 | 日々の生活 | Comments(3)