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工房風苧 芭蕉布日和

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うれしい再会

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展示会をやっていて、うれしいことの一つが様々な出会いと再会。

初めてのお客様との出会いや、懐かしい友人知人との再会は楽しくて、話しているとつい時の経つのも忘れてしまいます。

そして、もうひとつ、何よりうれしいのは自分の作品との再会です。


今回も何人かの方が着物や帯を身にまとい、来ていただきました。

中には大阪からはるばる来ていただいた方も・・。本当にありがとうございます!


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こうして自分が織った着物や帯が、お客様に愛され、きちんとお役に立っているのを見ると、自分が試行錯誤しながらもやってきたこの20数年間がちゃんと意味のあるものだったのだなと、少し誇らしい気持ちになりました。

また、これでいいのかな、もっと違うやり方があるんじゃないかなと不安に思うことも多い日々でしたが、あらためて、この道で間違ってなかったんだと思うことができました。


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そういう意味でも、今回の展示会、コロナ禍の中でいろいろ不安はありましたが、思い切って開催して良かったです。

こんな状況でも、着物を着たい、美しいショールをまといたい、という方はたくさんいて、その気持ちに私たちの作品が少しでも応えることができたかなとうれしく思いました。


先のことを考えると不安なこともありますが、その時はその時。

あまり思い悩むことなく、私は今まで通りひたすら地道に布を作っていけばいいのだという安心感を持つことができました。


がんばります!!


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# by fusamarumaru | 2020-07-20 12:08 | 思うこと

『績まれる糸、生まれる布』〜若夏の風〜喜如嘉・西表より 無事終了しました!

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『績まれる糸 生まれる布』~若夏の風~喜如嘉・西表より

無事終了しました。


悪天候、そしてコロナ禍の中、不安もありましたが、想像以上にたくさんの方にご来店いただき、本当にありがとうございました。
またインスタの@itonosaki_exhibition ページ で見ていただいた皆さまにも感謝申し上げます。


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何かと心がざわつく日々の中、ギャラリーの中だけは沖縄の爽やかな風が吹いていて、毎日とても気持ち良く過ごすことができました。

ここで得た糧をまた明日からの作品作りに生かしていきたいと思います。


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# by fusamarumaru | 2020-07-20 10:39 | お知らせ

バッグ作りの楽しみ♫。

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帯を織るとき、いつも少し長めに機にかけ、帯部分が織り終わったら、あらかじめデザインしていた寸法の通りに柄を入れていきます。

バッグに仕立てたとき、前や後、側面にどのように柄が入るか計算して織っていきます。

柄を入れる範囲が狭いので、柄を小さくしたり、入れる感覚を狭くしたり、帯で使わなかった色を使ったり、帯を織っている時より自由におおらかに織ることができるので、とても楽しい時間です。


そうして出来上がった布を、大まかなデザイン図と一緒に縫製担当の友人に送ります。その友人は以前からずっと縫製を担当してもらっているので、あれこれ説明しなくても、いつもほぼイメージ通りのものが出来上がってきます。今回もキリッと男前なバッグたちが送られてきました。

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組織織のバッグは、布に凹凸があり籠っぽい風合いだったで、初めて竹の持ち手を使い、「若夏の風~」というタイトルに合った爽やかに印象になりました。

また花織のバッグは、抑えた色合いの花織柄に太めの木の持ち手を合わせ、ちょっとアンティークな雰囲気に仕上がりました。

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みだれ絣のバッグは、藍と茶で波の模様のようにランダムに柄を入れ、上の二つに比べたら、落ち着いた芭蕉布らしいバッグになりました。

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あくまでも布が主役なので、出来るだけ布が美しく見えるデザインを心がけています。だから必然的にデザインはシンプルになる。シンプルということは普遍的ということ。

なので、始まりは帯だけれど、着物だけではなく、洋服やカジュアルなもの、どんな服装でも合わせることができます。

一度お試しください。













# by fusamarumaru | 2020-07-01 15:36 | 作品

新しい挑戦

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今回の展示会のメインの作品は、前から一度やってみたかった組織織の八寸帯と半幅帯。

「ぬぬぬパナパナ」の主催者の浦さんからも「芭蕉の組織織りやってみたら?布に表情が出て面白いんじゃない?」とよく言われていた。

あれから何年?残念ながら浦さんに見せることはできなかったけれど、やっと完成しました。


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芭蕉布会館でも花織りやロートン織、もじりや切り結びなど、技法的な事もやることもあったけれど、自分の中では、糸に無理がなく美しい透け感こそが芭蕉布の魅力だと思っていたから、なかなか一歩を踏み出す事ができなかった。と同時に、せっかく風通しのよい芭蕉布、芯地を入れて仕立てる九寸帯より、そのまま締める八寸帯の方が芭蕉布に合っているのでは・・という気持ちもありました。

そんな思いを抱えながらも注文や展示会に追われ、なかなかゆっくり新しい事に挑戦する余裕もなく時ばかりが経ってしまいましたが、今回グループ展をやることが決まった時に、この機会に思い切って組織織に挑戦してみようと心に決めました。


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でも何せ初めてのこと。完成までの道のりは想像以上に大変でした。

まず組織図の見方からわからない。恥を忍んで県立芸大出身の後輩に教えを乞い、図書館で借りた染織の本の中の組織図をコピーし、それを見ながらあーでもないこーでもないと自分なりに研究。そして、普段試作などほとんどやらないけれど、組織の仕組みを知る為に、まず木綿糸を少し機にかけ試し織り。

そしていくつかの織り方を試してみて、4本綜絖でできる、できるだけシンプルな通し方で柄が美しい織り方を2種類選びました。

で、いざ本番。

織り始めてからも、筬、綜絖の入れ間違いに気付いたり、足の踏む順番を間違えたり、織り上がりまでかなり苦労しました。でもその苦労した甲斐もあり、いつもの芭蕉布とはまた違う、力強くも繊細な美しい布が出来上がりました。


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# by fusamarumaru | 2020-06-29 17:25 | 作品

展示会やります!!

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久々の投稿です。

前回の愛犬ジジの投稿から数ヶ月。

誰もが感じていることだとは思いますが、まさかこんな数ヶ月になるとは夢にも思わず・・。

家族がいて、友達がいて、日々の暮らしがあり、仕事がある。

そんな当たり前の日常が、こんなに愛おしいと思ったのも初めてのことでした。


そして当たり前にできると思っていた展示会も、できるのか、できないのか、延期するのか、しないのか、するならいつ?・・と、やきもきする日が続いていました。

それでも幸い私は家でできる仕事なので、不安な思いを抱えながらひたすら制作に励んでいました。


6月になり少しづつ終息に向かう兆しも出てきて、1ヶ月遅れで展示会を開催することになりました。


メンバーは、西表島在住の亀田恭子さんと前津雪絵さん。

二人とも以前から参加していた布の展示会 『ぬぬぬパナパナのぬぬ』の沖縄在住メンバーです。


『ぬぬぬパナパナのぬぬ』は、一人で悶々ともの作りをしていた私を外に引っ張り出し、お客様や同じように一人でがんばっている仲間たちとつながることの喜びや大切さを教えてくれた大切な展示会。

残念ながら主催者の浦令子さんが数年前ご病気で亡くなり、今は休止状態だけれど、久しぶりにそのぬぬパナのメンバーとグループ展をやります。


時節柄「来て来て~」とはなかなか言いにくいのですが、無理のない範囲でご覧いただけたらうれしいです。




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「績まれる糸、生まれる布」~若夏の風~喜如嘉・西表より

2020年7月8日(水)~12日(日)11時~18時


イトノサキ  Itosaki

東京都港区南青山4-1-5 KFビル2階


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# by fusamarumaru | 2020-06-20 11:02 | お知らせ